非エンジニアでもわかる!Playwrightで始める業務自動化の第一歩 - 1. 環境構築 -

非エンジニアでもわかる!Playwrightで始める業務自動化の第一歩 - 1. 環境構築 -

Playwrightはブラウザ操作を自動化できる強力なツールです。本記事では、非エンジニアでも理解できるように、Playwrightの基本や簡単な自動化スクリプトの作成手順、業務効率化への応用例を解説します。
Clock Icon2025.01.08

1. はじめに

毎日繰り返される「目視確認」や「定型的なデータ入力」作業に疲れていませんか?
そんな時に役立つのが、Playwright です。

Playwright は、ブラウザ操作を自動化するための強力なツール。
特にバックオフィス業務においては、日常的な業務負担を軽減し、より重要な業務に時間を使えるようになります。

この記事の目的

  • Playwrightが何かを知る
  • Playwrightで何ができるのか理解する
  • 簡単なスクリプトを実行し、自動化を体験する

2. 非エンジニアにもわかるキーワード解説

E2Eテストとは?

E2E(End-to-End)テスト とは、「システム全体を最初から最後まで通して動作確認するテスト」 のことです。

具体例:ECサイトの購入操作

  1. 商品を検索する
  2. 商品をカートに追加する
  3. 決済画面で情報を入力する
  4. 購入ボタンを押す
  5. 注文完了メールが届く

E2Eテスト は、これらの一連の操作が問題なく動くかを確認する作業です。
Playwrightは、これを「自動的に」行ってくれます。


自動化の「できること」「できないこと」

できること

  • 定型的な作業:毎回同じ手順を繰り返す作業
  • 目視確認:特定要素の表示・レイアウトの確認
  • フォーム入力:自動的にフォームにデータを入力
  • スクリーンショットの取得:画面の状態を記録

できないこと

  • 複雑な判断:「デザインが美しいか?」など主観的な評価
  • 柔軟な対応:突発的なトラブルやエラーへの臨機応変な対応
  • 初回設定:認証や複雑なセットアップは自動化が難しい

ポイント
「何でも自動化しよう」と考えるのではなく、繰り返しが多い業務シンプルな手順 から自動化を始めるのがおすすめです。


3. Playwrightを使う準備

Step1: Node.jsのインストール

Playwrightは Node.js という環境が必要です。
まだインストールしていない場合は、以下のリンクからLTS版をダウンロードしてください。
👉 Node.js公式サイト

Step2: Playwrightのインストール&セットアップ

ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します:

$ mkdir playwright-demo # 作業用ディレクトリを作る
$ cd playwright-demo
$ npm init playwright@latest
Need to install the following packages:
create-playwright@1.17.134
Ok to proceed? (y) y

> npx
> create-playwright

Getting started with writing end-to-end tests with Playwright:
Initializing project in '.'
✔ Do you want to use TypeScript or JavaScript? · TypeScript
✔ Where to put your end-to-end tests? · tests
✔ Add a GitHub Actions workflow? (y/N) · false
✔ Install Playwright browsers (can be done manually via 'npx playwright install')? (Y/n) · true

これで準備完了です!

4. Playwrightを使った簡単な自動化スクリプト

Step3: 初めてのPlaywrightスクリプト

以下のコードを tests/example.spec.js として保存してください。

import { test } from '@playwright/test';

test('DevelopersIO check', async ({ page }) => {
  await page.goto('https://dev.classmethod.jp/');
  await page.screenshot({ path: 'dev.classmethod.jp.png' });
});

Step4: スクリプトを実行

ターミナルで次のコマンドを実行します。

$ npx playwright test

Step5: 確認

ディレクトリ内に dev.classmethod.jp.png というスクリーンショットが生成されているはずです!

5. 業務への応用例

バックオフィス業務の例

  • レポート画面のスクリーンショットを定期的に取得
  • フォームへの大量データ入力
  • Webページの特定項目の表示確認

ポイント
小さな成功体験を積み重ねて、徐々に業務自動化の幅を広げていきましょう。

6. 学びを深めるために

7. おわりに

Playwrightは難しいツールではなく、「できること」から少しずつ始めていけば、業務の効率化に大いに役立ちます。

小さな自動化から大きな効率化へ。
この記事がその第一歩になれば幸いです。

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