非エンジニアでもわかる!Playwrightで始める業務自動化の第一歩 - 1. 環境構築 -
1. はじめに
毎日繰り返される「目視確認」や「定型的なデータ入力」作業に疲れていませんか?
そんな時に役立つのが、Playwright です。
Playwright は、ブラウザ操作を自動化するための強力なツール。
特にバックオフィス業務においては、日常的な業務負担を軽減し、より重要な業務に時間を使えるようになります。
この記事の目的
- Playwrightが何かを知る
- Playwrightで何ができるのか理解する
- 簡単なスクリプトを実行し、自動化を体験する
2. 非エンジニアにもわかるキーワード解説
E2Eテストとは?
E2E(End-to-End)テスト とは、「システム全体を最初から最後まで通して動作確認するテスト」 のことです。
具体例:ECサイトの購入操作
- 商品を検索する
- 商品をカートに追加する
- 決済画面で情報を入力する
- 購入ボタンを押す
- 注文完了メールが届く
E2Eテスト は、これらの一連の操作が問題なく動くかを確認する作業です。
Playwrightは、これを「自動的に」行ってくれます。
自動化の「できること」「できないこと」
できること
- 定型的な作業:毎回同じ手順を繰り返す作業
- 目視確認:特定要素の表示・レイアウトの確認
- フォーム入力:自動的にフォームにデータを入力
- スクリーンショットの取得:画面の状態を記録
できないこと
- 複雑な判断:「デザインが美しいか?」など主観的な評価
- 柔軟な対応:突発的なトラブルやエラーへの臨機応変な対応
- 初回設定:認証や複雑なセットアップは自動化が難しい
ポイント
「何でも自動化しよう」と考えるのではなく、繰り返しが多い業務 や シンプルな手順 から自動化を始めるのがおすすめです。
3. Playwrightを使う準備
Step1: Node.jsのインストール
Playwrightは Node.js という環境が必要です。
まだインストールしていない場合は、以下のリンクからLTS版をダウンロードしてください。
👉 Node.js公式サイト
Step2: Playwrightのインストール&セットアップ
ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します:
$ mkdir playwright-demo # 作業用ディレクトリを作る
$ cd playwright-demo
$ npm init playwright@latest
Need to install the following packages:
create-playwright@1.17.134
Ok to proceed? (y) y
> npx
> create-playwright
Getting started with writing end-to-end tests with Playwright:
Initializing project in '.'
✔ Do you want to use TypeScript or JavaScript? · TypeScript
✔ Where to put your end-to-end tests? · tests
✔ Add a GitHub Actions workflow? (y/N) · false
✔ Install Playwright browsers (can be done manually via 'npx playwright install')? (Y/n) · true
これで準備完了です!
4. Playwrightを使った簡単な自動化スクリプト
Step3: 初めてのPlaywrightスクリプト
以下のコードを tests/example.spec.js
として保存してください。
import { test } from '@playwright/test';
test('DevelopersIO check', async ({ page }) => {
await page.goto('https://dev.classmethod.jp/');
await page.screenshot({ path: 'dev.classmethod.jp.png' });
});
Step4: スクリプトを実行
ターミナルで次のコマンドを実行します。
$ npx playwright test
Step5: 確認
ディレクトリ内に dev.classmethod.jp.png
というスクリーンショットが生成されているはずです!
5. 業務への応用例
バックオフィス業務の例
- レポート画面のスクリーンショットを定期的に取得
- フォームへの大量データ入力
- Webページの特定項目の表示確認
ポイント
小さな成功体験を積み重ねて、徐々に業務自動化の幅を広げていきましょう。
6. 学びを深めるために
7. おわりに
Playwrightは難しいツールではなく、「できること」から少しずつ始めていけば、業務の効率化に大いに役立ちます。
小さな自動化から大きな効率化へ。
この記事がその第一歩になれば幸いです。